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おしごと しょうかい

これまであまり「居心地の良い職場」に居たことが無いのですが、一時期、家にも居づらかったことがありました。
そんな時、たまたま見つけたのが「レンタカー回送」の仕事です。

レンタカーを借りたお客さんが、その借りたお店ではなく違う場所で乗り捨てた場合、その車を元のお店に戻さなければならないのですが、その仕事です。

完全歩合制だし、時間で割れば報酬も安い傾向だし、もしぶつけたりしたら自己負担も大きいし、ハイリスクローリターンなお仕事かもしれません。

私がその仕事をやろうと思ったきっかけは、生活費が少し足りなかったので、本職の休みの日に副業でやるにはいいと思ったのと、何よりいろんなところに行けそうだったので、放浪好きのじぶんにとって面白そうだなと感じたからです。

実際、始めてみて、面白い!と思いました。メールで指示が来るのですが、それまではどこに行くかも分からないし、移動手段も電車やバスや徒歩や、いろいろで、見知らぬ土地をさすらっている感じが良いのです。

それと、その仕事をしている間は、家に居なくて良いというのも大きかったかもしれません。家で結構、ストレスを感じていたからです。副業、仕事だからと、堂々と出かけられます。実際にその頃は、お正月もお盆も、休みはほぼ出ていたので、ローリターンとは言えなかなかの稼ぎになっていました。

ぶつけそうになったこととか、ヒヤリとしたことは数多くありましたが、運良く自腹を切るようなことはありませんでした。

でも本職にするにはやはり収入の面でキツそうだし、今は家での居心地も悪くないので、最近はほとんどやっていません。

普通に生活してたらまず行けないような場所にもいろいろ行けて、面白かったです。そのうちまた、やるつもりです。
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つづき

次の職場は、工場で制作物を作る仕事でした。事前に細かい仕事の内容までは分かりませんでしたが、自身、初めての技術職だし、これを身に着けてずっとここでやっていけたら、という思いでした。


でも、実際に入社してみると、職人のオッサンたちが真剣な眼差しで作業に取り組んでいる、という雰囲気ではなく、主に若い女性の方たちが軽作業に取り組んでいる、そんな感じでした。

でもとにかく、周りの人たちに教わったり、見よう見まねで覚えていこうと日々過ごしていました。


それからしばらく経ったある日、上役の方から配置転換の打診がありました。工場のほうは今のところ人は足りているのだが、データ制作のほうは慢性的に不足している。頑張り次第では今よりもっと稼ぐことができる、といった内容でした。

データ制作と言えば、パソコンを使う仕事です。ですが私のパソコンの知識と言えば、たまにインターネットをする程度の、ほぼド素人の領域でした。

その旨は伝えたのですが、何だか私はやればできそうな人に見えるらしく、そのうち覚えるから大丈夫だよ、とあっさり人事が決まりました。私としても、工場の軽作業は、一生の仕事にするにはちょっとどうかなという思いもあり、これを機にパソコンに詳しくなってしまえばこれからの時代きっと役に立つだろうという思惑も手助けしたのです。


そうして、新しい部署に移ったのですが、一言で言って、ただの役立たずでした。


その部署にいたのは、当然ながら、専門学校で関連の知識を身に着けた人や、そのような学校には行ってなくても、趣味でめちゃくちゃ詳しく、仕事が出来る人とか、そんな人たちばかりです。みんなの会話では、私の聞いたことのない専門用語やオタク的な言葉が飛び交っていました。

そして、みんな自分の仕事で忙しく、私のようなど素人を一から面倒を見るような暇な人はいませんでした。たまに私のところにきて、練習用の課題を与えてくれたりしたので、ひたすら画面に向かってパソコンをいじったりしていましたが、何せ分からないことだらけで、毎日同じようなことばかりやって、仕事をしているようなふりをしていましたが、ほとんど進歩していませんでした。

できる仕事が無いので、たまに与えられる雑用を時間をかけてやるのが関の山でした。

数か月が過ぎ、それでも私は相変わらず仕事ができないままでした。もともとあまり何かにのめり込める性格でもないし、独学で知識を身に着けるほどどん欲になれませんでした。職場にいても何も言われないので、自分から求めていかないと成長できなかったのです。

そんな私の周りの社員たちは、仕事が忙しい中、いつまでも役に立たないど素人がそばで何もせずに給料だけもらっていることが面白くなかったに違いありません。

ある日、私に聞こえるようにだか、そのつもりは無かったのかは分かりませんが、こんな会話が聞こえてきました。

「なんで何もできない奴を入れるんだろう」

言われなくても日頃から痛いほど感じていた思いだったので、もういたたまれなくなり、恥ずかしい話ですが私は勤務中にも関わらず職場から逃げ出しました。

そして、車でしばらく走った後、たまたま行き着いた日帰り温泉でお湯に浸かっていたのです。




その後、会社に連絡し、辞職の旨を伝えました。月半ばだったので、翌日から月末までは出社し、最後はみんなの前であいさつもしました。恥ずかしかったですが、仕方ないですね。

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ミスマッチ

先日、以前での職場の出来事を長々と書いたのですが、その後、しばらくして落ち着いてみると、その職場での、私に対する会社側の対応もまあ仕方なかったのかな、なんて考えたりしました。
端的に言って、私は会社側の求める人材としては不十分だったのでしょう。



転職を何度かするうちに、営業でない仕事をしたい、と思って見つけたのがこの職場でした。お店での、接客業です。

接客業と言えば、来店したお客様に、いらっしゃいませ、と言って親切丁寧な応対をする、というようなイメージを持っていました。そういう仕事ならたぶん大丈夫だという思いがあったのです。

ですが思えばその会社での面接の時に、営業という言葉が確か使われていました。接客プラス営業職としての人材を求められていたのです。私の採用が決まったのも、営業に携わってきた履歴があったのも大きかったのでしょう。

面接の時にそのような話があったことは何となく覚えているのですが、その前の飛び込み営業の会社を一か月半で辞めたばかりで、あせりもあったし、自分の趣味に合った業種だったことなどから、あまり気にしなかったのです。

入社して、月日が経つにつれ、だんだんと化けの皮がはがれるというか、

「あれ?こいつはずっと営業をやってきた割には、そんな感じではないし、結果も出せないな・・」

そんなふうに見られていたんだと思います。

「ただの接客や事務仕事ならバイトにもできる」

というようなことを言われたこともありました。

まあでも実際そうだったのでしょう。営業として、既存の顧客に対してアプローチをかけ、より売り上げを出したり、新規の客と親しくなって、固定客にしたりとか、そのような働きを求められていたのです。

もちろん、それに応えるべく、やっていました。ですがもともとそのような行動は得意ではないし、それなりにやってはいましたが、やはり苦痛で、全然楽しくありませんでした。そういうのは相手にも伝わるようで、実績も大して出せませんでした。

むしろ、私の後に入った、営業経験の無い、若い社員の方が大活躍していたのです。

その頃ももう既にほっといてもどんどん客が来る、という時代ではありませんでしたから、余分な社員を雇う余裕も無いし、すると当然・・・という流れになるのは仕方ないことだったのかもしれません。


そんなわけで、その次はもっと人と接しない、人を相手にしない仕事がいいのかな、という流れになっていくのです。つづく
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